用語説明

分散処理

幾つかのコンピュータを通信回線で結んでネットワークを構成し,各コンピュータにそれぞれ仕事を与え,情報処理させる総合的な情報処理システム。1台のコンピュータで集中処理する方式に対し,特に「分散」して処理するため分散処理という。

分散処理の利点としては,①一部のコンピュータが故障しても,他のハードがカバーするため処理能力が高く,信頼性も大きい,②各ハードが仕事を分担処理するため,それぞれの能力は集中処理より低くて済む,③各ハードの能力を上げれば,集中処理に比べ格段に高能率で,高速な処理が可能になる,などの点が挙げられる。

ただ,分散処理にはネットワークの構築が必要なため,大規模なシステムとなると通信回線の信頼性,高速性の確保が重要になる。ワークステーション,パソコン等の高機能化とネットワーキング技術の進展により,今後分散処理システムはますます広がるとみられる。