用語説明

偏波依存性

光は電磁波の一種であり,その特性を表示するパラメータには波長と強度以外に偏波がある。電磁波である光の電界の向きとその時間的変化を表すのが偏波特性である。光伝送では,光送信機からの光信号は,その偏波の向きが常に決まった方向を向いている。ところが,ファイバに加わる温度変化等の外乱により,ファイバを伝送した後の光信号は偏波の向きが一定していない。このような光信号を増幅する場合,光信号の向きに対して利得が変化する光アンプでは,光アンプより送り出される光信号の強度が時々刻々変化することになり,使用することはできない。この意味で,光伝送に適用するための光アンプとしては,入射信号光の偏波特性に依存しない増幅特性の実現が要求される。

◆ 《偏波無依存性》

一般に,光部品の光学特性が入射光の偏波状態によって変化しない性質。