用語説明

マルチメディアオフィス用省エネ空調システム

マルチメディア機器が多く設置されているオフィスでは,それらの機器発熱により建物の内部空間(インテリアゾーン)では通年の冷房需要が生じる一方,外壁に面した窓際部分等の建物外周部(ペリメータゾーン)では,冬期,日射や外気温の変化により冷房需要と暖房需要が同時に発生する場合がある。マルチメディアオフィス用省エネ空調システムは,このような熱負荷特性を有するオフィス用に開発した空調システムである。

本システムでは,空調エリアをインテリアゾーンとペリメータゾーンにゾーニングしておき,夏期および厳冬期を除く低外気温期間において,各空調ゾーン単位での省エネルギー効果が最大限となるように外気を積極的に室内に導入して外気冷房を行うことによって,年間の冷房エネルギー消費量を20~30%程度削減することが可能である(表)。

表_マルチメディアオフィス用省エネ空調システムの特長