用語説明

水浄化用太陽光発電システム

災害時の通信用電源確保を目的に開発された。

本システムは,直径約10 mの円盤型で,独特の浮体構造をしており,災害時には屋根に設置した太陽電池により発電した電力,並びに電力貯蔵設備に貯えられた電力を通信用として利用し,通常時は電力貯蔵設備の充電や,水の浄化に使用する。

水浄化システムは,以下のものを搭載している。

・ ばっ気ユニット:水を浄化するための浄化フローをユニット化し,混気水(水流の勢いを利用して空気を取り込んだ気泡を含む水)を噴射し,水中に酸素を供給することで溶存酸素量の改善および異臭の原因となる硫化水素等の発生抑制に効果がある。

・ ろ過ユニット:水中の固形浮遊物を除去する。

・ りん吸着ユニット:水中のリンを除去して藻類の増殖速度の低減を図る。

・ 加圧ユニット:植物プランクトンを含んだ表層水を加圧し,プランクトンの増殖能力の抑制を図る。