用語説明

100 VG-AnyLAN

シールドなしツイストペア線(UPT)を用いて100 Mbit/sを実現したLAN。ヒューレット・パッカード社とAT&Tが共同で開発し提案した技術。IEEE802.12で標準化が進められている。この方式ではカルテット・シグナリング技術およびデマンド・プライオリティ技術を用い,既存のLAN資産をそのまま生かし,かつ高速で遅延のないデータ通信を行っている。データの衝突が発生しないので負荷が増えても効率良く伝送できる。

◆ 《カルテット・シグナリング》

10BASE-Tケーブル上で高周波のデータを通信するために開発された技術。10BASE-Tのワイヤの4ペア(カルテット)すべてを使い新しいコーディング方法(5B6B/NRZコーディング)を採用し,効率を上げるとともに電磁波基準をクリアしている。

◆ 《5B6B/NRZコーディング(5B6B/NRZ符号化)》

NRZ方式は1クロックサイクルで1bit送ることができるが,DCバランスを保つ(直流分をなくす)には何らかの方法が必要となる。5B6B符号化とは5bitのデータを6bitのコードを用いて表す方式。32個ある5bitのデータを6bit(64種類)で表すので,6bitの符号はDCバランスのとれた符号を選ぶことができる。100VG-AnyLANでは,「1」と「0」の出現数が同じ6bitの符号を5bitのデータに一意に割り当て,変換したデータをNRZ方式で送っている。

◆ 《デマンドプライオリティ(Demand Priority)》

優先権(Priority)を考慮したLANデータ送信方式。100VG-AnyLANのデータリンク層の処理で使われている。CSMA/CD方式では早い者勝ちで通信が行われるため,優先権といった考え方はない。そのためあるパケットが一定時間内に送信される確率は回線が混雑するほど低くなる。デマンドプラオリティ制御はハブに優先権の制御を行わせることで音声データのようなリアルタイム性が要求されるデータを確実に送信する。100VG-AnyLANの100BASE-Tに対する最大の差別化要因となっているが,ハブに複雑な制御をさせなければいけない分,逆にコスト的には不利になるという一面も持っている。

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