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8月号 2011 Vol. 9 No. 8

English

Front-line Researchers

■ 概要
現在の研究成果は、これまでの光通信分野の成果・実績から大きな恩恵を受けて発展している––ブロードバンド時代の通信ネットワークを支える超大容量デジタルコヒーレント光伝送技術で、光ファイバ1心に100 Tbit/sを超える大容量伝送の実現を目指す宮本裕上席特別研究員に、これまで体感してきたものは何だったのか、光通信の変遷と併せてお話を伺いました。

Feature Articles: Ultrahigh-speed Ultrahigh-capacity Optical Transport Network

■ 概要
NTT未来ねっと研究所では、経済的なコア・メトロネットワークを実現するため光トランスポートネットワークの研究開発を精力的に進めています。本稿では、安心・安全で多種多様なサービスを経済的に提供する、光パスをベースとした高機能、大容量、経済的な超高速大容量光トランスポートネットワーク技術を紹介します。
■ 概要
本稿では、ブロードバンドネットワークの今後の発展を支える超大容量デジタルコヒーレント光伝送技術を紹介します。本技術は、超高速デジタル信号処理を光ファイバ通信方式に適用することにより、光伝送性能を飛躍的に向上させることができ、光ファイバ1心で10 Tbit/sを超える大容量化の実現が期待されています。
■ 概要
1波長当り100 Gbit/sなどのWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)チャネル大容量化に伴い、フォトニックノードには、これら大束光パスを光のままスイッチングする技術とともに、1G〜10 Gクラスのパスを多重・分離しスイッチングするサブλ(電気パス)技術が必要になります。本稿では、このような光電気ハイブリッドノードについての研究開発動向を紹介します。
■ 概要
本稿では、λパス(波長パス)とサブλパス(電気パス)を適切に連携させることで、ユーザトラフィックの収容効率を高めた、「高効率フォトニックネットワーキング」を実現するネットワーク管理制御技術を紹介します。
■ 概要
本稿では、光トランスポートネットワーク関係の国際標準化の最近の動向とNTT研究所の活動について紹介します。最近のホットトピックとして、1波長当り100 Gbit/sを超える光伝送に関連する標準化の動きを説明します。また、これまでの標準化の成果を実デバイスへ応用した事例として光伝送装置向けの2種類の高密度集積回路を紹介します。
■ 概要
コアネットワークのトラフィックは年率数10%で増加しており、長期的には現在の1000倍以上の情報量を転送できる光伝送技術の革新が、中期的には既設光ファイバのポテンシャルを最大限に引き出す光ネットワーキング技術の革新が、それぞれ求められます。本稿では、このような光ネットワークの飛躍的な高度化を実現するためのアプローチとして、「革新的光伝送技術」と「エラスティック光ネットワーク」の2つについて、NTT研究所の取り組みを紹介します。

Feature Articles: Latest Trends of Multimedia Broadcasting Technologies for Mobile Terminals

■ 概要
2011年7月に予定されている地上アナログTV放送終了後の周波数帯を用い、2012年春からISDB-Tmm方式による携帯端末向けマルチメディア放送がサービス開始される予定です。本サービスのシステムの一部にはNTTのR&D技術も適用されています。本稿ではサービスとそれを支える技術の概要について解説します。
■ 概要
携帯端末向けマルチメディア放送では、新しい放送技術規格ISDB-Tmm方式を用いて、リアルタイム型放送サービス、蓄積型放送サービスが提供されます。本稿では、携帯端末向けマルチメディア放送におけるコンテンツの閲覧、受信・蓄積、および視聴・利用を実現するメタデータ技術を紹介します。
■ 概要
アナログ地上放送停波後の周波数帯を利用し、2012年にマルチメディア放送(ISDB-Tmm)のサービスが開始される予定です。同サービスは、リアルタイム型サービスと蓄積型サービスが予定されています。本稿は同サービスの有料サービスを提供するために用いられるコンテンツセキュリティ技術としてのアクセス制御技術とコンテンツ保護技術を解説します。
■ 概要
携帯端末向けマルチメディア放送では、これまで携帯端末向けに提供されていたリアルタイム型放送に加え、蓄積型放送サービスが提供されます。蓄積型放送では、大容量のマルチメディアコンテンツファイルを、放送波を介して効率的にユーザへ配信することが可能となります。本稿では、蓄積型放送の技術概要を述べます。

Regular Article

■ 概要
光の波長サイズに近い微小なフォトニック結晶共振器では、光と物質の相互作用が強く発現するため、消費エネルギーが極めて低い光スイッチが可能になります。本稿では、効率的なキャリア非線形効果と光吸収を示すInGaAsP材料とフォトニック結晶共振器を融合させることで、初めてアトジュール領域の低エネルギー全光スイッチングを実証しました。これは、従来報告されてきた全光スイッチに比べて2桁以上小さい値です。それに加え、微小共振器からの高速なキャリア拡散により、最小20 psのスイッチング時間が得られることも確認しました。このような微小サイズ・低消費エネルギー・高速性を兼ね備えた光スイッチは、将来のオンチップ光ネットワークの基本エレメントとして有望と考えられます。
■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所では、衛星通信の広域性と耐災害性の特徴を生かし、海洋を含む全国の観測局からの気象や災害等にかかわるセンサ情報を衛星経由で1カ所に集信する、多地点データ集信型衛星通信システムのプロトタイプを開発しました。ここでは、衛星中継器で用いる周波数の利用効率を極限まで高めるために開発した技術の内容と、技術試験衛星場Q型(きく8号)による実証実験について解説します。
■ 概要
直線偏波を使用する移動体衛星通信システムにおいて、地球局アンテナの偏波調整を不要とするAPDM(Adaptive Polarization Division Multiplexing:適応偏波多重)伝送技術を開発しました。ここでは、開発した技術内容の解説と、通信衛星を介した実証実験結果を紹介します。
■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所ではアクセスネットワークを中心とした業務の効率化に取り組んでいます。今回、操作の自動化によってオペレータの負担を軽減し、オペレーションコストを低減するソフトウェアUMS(Unified Management Support System)の開発を行いました。ここではUMSの概要および技術的な特徴を紹介します。

Global Standardization Activities

■ 概要
ITU-T主催の学会、第三回目のKaleidoscope 2010が、2010年12月13日から15日の期間、インドのプネで開催されました。テーマは、“インターネットを超えるか––未来のネットワークとサービス革新”です。各国の大学やNTTを含む業界団体や学術機関から選り抜かれた論文がこの場で発表され、議論されました。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
本稿では、巻付グリップ腐食破断について紹介します。隔月で掲載する、通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第6弾です。今回は、NTT東日本 ネットワーク事業推進本部 サービス運営部 技術協力センタ 材料技術担当の方にご協力いただきました。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは発表した論文の抄録

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