To view PDF files

You need Adobe Reader 7.0 or later in order to read PDF files on this site.
If Adobe Reader is not installed on your computer, click the button below and go to the download site.

12月号 2013 Vol. 11 No. 12

English

Feature Articles: Front-line of Speech, Language, and Hearing Research for Heartfelt Communications

■ 概要
NTTコミュニケーション科学基礎研究所では、情報と人間を結ぶ新しい技術基盤の構築を目指して、情報科学と人間科学の両面から研究に取り組んでいます。本特集では、基礎研究として比較的長い歴史を持つ音声・言語・聴覚分野を取り上げ、さらに最新のトレンドを紹介します。
■ 概要
英語と日本語は語順の対応関係が正順になる部分と逆順になる部分が複雑に入り混じっており、おそらく世界でもっとも翻訳が難しい言語対の1つです。私たちは、主辞後置性という日本語の言語学的な特徴を利用して、英語の文の単語を日本語と同じ語順に並べ替えてから日本語へ翻訳する方法を考案し、英日翻訳の精度を劇的に改善しました。さらにこの方法は、中国語から日本語への翻訳においても非常に有効であることも確認しました。
■ 概要
近年、音声認識技術は多くの製品やサービスに導入されていますが、私たちが普段行っている会話を認識させようとすると、それらは精度や機能の面でまだ十分とはいえません。NTTコミュニケーション科学基礎研究所では、複数人の自由な会話の中で「いつ、誰が、何を、どのように話したか」ということを高い精度で認識する「会話シーン分析技術」の研究に取り組んでいます。本稿では、本技術の概要とこれまでの研究成果を紹介します。
■ 概要
機械と人のより自然なインタラクションの実現を目的とした、話し言葉の音声認識技術が注目を集めています。話し言葉の音声認識は、世界のさまざまな研究機関が挑戦してきましたが、依然として困難な技術であるとされてきました。そこで私たちは、深層学習と呼ばれる最先端の学習理論を応用し、音声と言語の一体型学習に基づく音声認識技術を提案しました。本稿ではその技術と適用例について紹介します。
■ 概要
日本語母語話者が英語を用いた音声コミュニケーションを円滑に行うためには、発話リズムが重要な役割を果たすと考えられます。本稿では、音声信号から発話リズムを抽出・制御するための技術である非負値時空間分解法について紹介します。
■ 概要
私たちは、自分の身体がどんな大きさで、どんな形をしているかを感じることができます。そして、自分の身体がいつも同じ形で安定しているように感じています。しかし実は、音にちょっとした細工をすることで身体にかかわる錯覚が生じることがあります。このような錯覚から分かってきたのは、私たちが自分の身体を認識する際には、聴覚が重要な役割を果たしているということです。本稿では身体を感じることと聴覚とのかかわりについて解説します。

Regular Articles

■ 概要
本稿では、ソーシャルグラフなどの大規模なグラフデータの分析に適した高速なグラフマイニングアルゴリズムについて述べます。グラフマイニングは、ノードとノード間をつなぐエッジから構成されるグラフの構造を分析する技術です。我々は、クラスタリング、パーソナライズドページランクという2つのグラフマイニングについて、大規模グラフを対象に高速な処理を実現しました。

Global Standardization Activities

■ 概要
エネルギー価格の高騰や地球温暖化への対策として、再生可能エネルギーと並び自動デマンドレスポンス(ADR: Automated Demand Response)技術が世界的に注目されています。国内でも東日本大震災以降の電力逼迫対策として急速に標準化が進められ、2013年5月に経済産業省主催の検討会においてデマンドレスポンス・インタフェース仕様第1.0版が採択されました。ここでは、本仕様のベースとなっている国際標準規格 OpenADR2.0について紹介します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
通信設備の特異故障に対する取組みとして、架空金物設備である分線用金物と屋外線引留具が沿岸エリアで特異に腐食促進した事例紹介と、腐食劣化事例を踏まえた対策品について紹介します。隔月で掲載する、通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第20弾です。今回は、NTT東日本 ネットワーク事業推進本部 サービス運営部 技術協力センタ 材料技術担当の方にご協力いただきました。

Information

■ 概要
NTTコミュニケーション科学基礎研究所では、コミュニケーション科学に関する最新の研究成果をご覧いただけるイベントとして、2013年6月6、7日にオープンハウス2013を開催しました。ここではその開催模様を報告します。

Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部で投稿した論文の抄録

 

↑ TOP