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5月号 2020 Vol. 18 No. 5

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■ 概要
東日本大震災以降、エネルギー・環境政策を白紙から見直すことを決めた日本は、原発のエネルギー需要を代替する再生可能エネルギーの導入、需要を低減する省エネルギー技術の導入を進めています。再生可能エネルギーをはじめとするグリーンエネルギーを導入・拡大することで経済成長を見込む動きであるグリーン成長は世界共通課題です。2019年6月にNTTグループのエネルギー関連を統括する戦略会社として設立されたNTTアノードエナジーの事業戦略について、谷口直行取締役に伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
政府の掲げるSociety 5.0では日本の未来の姿が描かれています。未来社会では膨大なビッグデータを人間の能力を超えたAIが解析し、その結果がロボットなどを通して人間にフィードバックされることで、これまでにはできなかった新たな価値が産業や社会にもたらされるといいます。こうした未来を支える基盤となるネットワーク技術を研究開発する可児淳一NTTアクセスサービスシステム研究所上席特別研究員に、現在手掛けている研究や研究者のあるべき姿を伺いました。

Feature Articles: All-Photonics Network for Enabling Innovative Optical and Wireless Network (IOWN)

■ 概要
社会のデジタル化の急速な進展に伴い、近い将来さまざまな課題が顕在化してくることが想定されます。その中で、NTTはIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想を提唱し、パートナーの方々とともに新たなイノベーションを起こすべく多様な研究開発を進めています。本稿では、IOWN構想の3つの構成要素のうち、オールフォトニクス・ネットワークについて、その実現に向けて取り組んでいる関連技術を紹介します。
■ 概要
指数関数的に増え続けるデータ通信需要に持続的かつ経済的にこたえていくため、既存光ファイバの容量限界を克服する空間分割多重伝送用の新たな光ファイバ技術、並びに現在の1波長当りのチャネル速度を1桁以上拡大するテラビット級の高速光伝送技術の研究を進めています。新たな光ファイバ技術と高速光伝送技術の融合により、現在の光ファイバの100倍以上のポテンシャルを有する新たな光伝送基盤の実現をめざします。
■ 概要
高周波数帯無線システムでは大容量無線伝送が可能となりますが、無線基地局を高密度に展開する必要があり、多様化するニーズにこたえるため無線システム数も増加することを想定すると、設置すべき無線基地局数は爆発的に増加すると想定されます。NTTアクセスサービスシステム研究所では、無線基地局数や運用稼働の抜本的な削減のため、アナログRoF(Radio-over-Fiber)を活用し、複数の高周波数帯無線システム間で無線設備を共用可能とするシステム構成を提案しています。本稿では、提案するシステム構成の詳細と、その要素技術である遠隔ビームフォーミング技術について紹介します。
■ 概要
本稿では、超高臨場感サービス等の提供を支える多様かつ大容量なコンテンツの超低遅延な伝送を実現する光フルメッシュネットワークのコンセプトと、その実現に必要となる技術を紹介します。また、光フルメッシュネットワークのコンセプトを具現化した、大容量光伝送システムにおける8K非圧縮映像伝送のデモンストレーションを紹介します。
■ 概要
本稿では、光フルメッシュネットワークのネットワークの管理・制御の高度化に向けた要素技術として、膨大な数の光パスを効率的に収容するためのアーキテクチャ、トポロジ設計、波長設計技術について紹介します。また、これらの技術を適用したシミュレーションのデモンストレーションを紹介します。

Regular Articles

■ 概要
位相感応増幅器(PSA)は標準量子限界以下の超低雑音増幅が可能であり、近年、周期分極反転LiNbO3(PPLN)導波路を用いたPSA研究が進んでいます。本稿ではPSAのさらなる高性能化・適用領域の拡大に向けたPPLN導波路集積技術を紹介します。
■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所(AS研)では、これまでRPA(Robotic Process Automation)やアノテーション・UI拡張技術などPC作業を伴う業務の効率化を実現するさまざまな技術を生み出してきました。その経験を活かし、業務分析に役立つ各種技術の研究・開発にも取り組んでいます。ここでは、AS研が開発した業務の客観的・定量的な分析をサポートする業務可視化技術について紹介します。

Global Standardization Activities

■ 概要
電波は国境を越えて空間を伝わるため、各国が国内の取り決めだけで通信や放送等の無線業務に利用すると、近隣の国どうしで有害な電波干渉が生じるおそれがあります。このため、国連の電気通信に関する専門組織ITU(International Telecommunication Union)において、国際電気通信条約付属無線通信規則(RR: Radio Regulations)として、電波の周波数ごと、地域ごとの利用ルールを規定しています。このRRを改正するために世界各国から関係者が集まり、約4年ごとに開催される国際会議がITU世界無線通信会議(WRC: World Radiocommunication Conference)です。WRCにより改正されたRRは、日本では電波法等の法令に反映されますから、携帯電話や無線LAN等の無線サービスや無線システムをお客さまに提供し、また固定マイクロ波通信、離島衛星通信、災対無線等を自社のネットワークに利用するNTTグループにとって極めて重要な会議です。ここでは、2019年ITU世界無線通信会議(WRC-19)について報告します。

Information

■ 概要
ナノ構造における電子・光物性に関する国際スクール&シンポジウム「International School and Symposium on Nanoscale Transport and phoTonics(ISNTT)」はNTT物性科学基礎研究所が隔年で主催しているイベントであり、今回は2019年11月18〜22日にNTT厚木研究開発センタにおいて行われました。ここでは、その概要を紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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