用語説明

VOD

Video On Demand

端末からの要求(デマンド)により見たいときに見たいプログラム(ビデオ:動画情報)をテレビ画面に呼び出す双方向(インタラクティブ)システム。マルチメディア通信の共同利用実験(CATV映像伝送等利用実験)でサービス提供されている。米国では,映像番組リクエストシステムと同様のシステムをビデオ・オンデマンドと呼んでいる。その研究・開発は,3つの業界が競争し合って,活発に進めている。日本と違って広く普及しているケーブルテレビ(CATV)業界では,多チャネル化の延長として,ニア・オンデマンドのサービス実験をすでに始めている。これは,1つの映像番組を時間をずらして複数のチャネルで流すもので,現状では番組の開始までに10分程度待たされる。これに対抗して,電話業界ではビデオ・ダイヤルトーンという名称でいよいよサービス実験を開始する予定である。センタへのリクエストは低速の通信回線で行い,映像番組の提供には1.5 Mbit/s程度の通信回線を使用する。さらにコンピュータ業界も,パーソナルコンピュータやデータベースマルチメディア化の発展形として進出を目指している。いずれも最終的には,ディジタル通信網を使ってセンタと会話をしながら,映像番組を中心とするマルチメディア情報を即時に取り出して高度利用するシステムを目指している。

◆ 《ジャンプ》

視聴中のビデオ番組の任意の再生位置へ移動する機能。VODにおける特殊再生機能の1つ。

◆ 《ニアビデオオンデマンド》

同じ番組を一定の間隔で複数チャネルに提供することにより,ユーザは最も早く始まる(ニア)チャネルからこのサービスを受けることができるサービス。CATVで提供される。