複数のプラットフォーム，開発言語，アプリケーション上でWebサービスの相互運用を容易にするための共通，標準ベースのWebサービス利用法（プロファイル）を推進し，その採用と配布を加速するために，2002年2月6日にアクセンチュア（株），BEAシステムズ，富士通（株），ヒューレット･パッカード，インテル，IBM，Microsoft，Oracle，SAP PGの9社によって設立された。

WS-Iは，Webサービス仕様の標準化団体ではなく，あくまでWebサービス仕様の利用法の策定や，Webサービスの相互運用の推進のためのサンプルアプリケーション，テスト資材の開発を行う。

主なWGに，Basic Profile* WG，Sample Applications WG，Testing WG，Basic Security Profile WGがある。

活動は，以下の流れで行われる。

①　Webサービスの適用を想定したビジネスの分析から始め，それをビジネス要件（Use Cases）としてまとめる。

②　技術要件を抽出し，Usage Scenariosという文書としてまとめる。

③　上記の要求を満足するために，Webサービスの標準仕様が満たすべき要件をまとめたプロファイルを作成する。

④　Webサービス関連製品がプロファイルを満たすことを検証できるようテストツール，ドキュメント類を作成する。

＊Basic Profile：Webサービスの相互運用性を高めるために，Webサービスを実現するために必要な標準仕様の実装範囲，複数の解釈が可能な曖昧な記述や誤記，複数仕様間における規定内容の矛盾などを明確化して整合をとるための項目を集めた要件集であり，WS-Iの中心的なドキュメント。