用語説明

インタースペース

NTTが独自に開発したディジタル音声・映像通信によるコミュニケーションを可能にした新しい多人数参加型3次元仮想空間(バーチャルタウン)サービス。多人数の利用者がパーソナルコンピュータからネットワークを介して共通の仮想空間に自分の分身を登場させ,その仮想空間の住人として自由に活動させることができる。

インタースペースでは,リアルタイムの映像・音声通信を組み合わせることで,仮想世界の住人となった利用者同士が,互いの顔を見,声を掛け合うことを可能としている。また仮想空間内の利用者像に実際の利用者の顔画像を付与できるという他にはない機能を備えており,多地点テレビ会議としての利用も可能。

インタースペースシステムは,(1)仮想空間サーバと,(2)クライアントから構成する(図)。

(1) 仮想空間サーバ

種々の機能別のサーバモジュールからなり,それぞれ仮想空間全体の情報を管理し,仮想世界でのアバター(仮想世界での自分の分身,人物表現のこと)の動きを他の利用者に伝送する世界制御サーバ,利用者の履歴管理,ログイン管理などを行う利用者管理サーバ,利用者の顔画像を収集し,他の利用者に伝送する顔画像サーバ,音声の接続制御・グループ会話の制御を行う音場サーバ,仮想空間上で提供する各種のサービスのデータを管理するコンテンツサーバ,などがある。

(2) クライアント

仮想空間上の自分の位置およびサーバから受信した他の利用者の情報を基に,仮想空間での視野映像をリアルタイムに生成してディスプレイに表示するとともに,マウスなどの入力から生成した新しい位置データや,利用者の顔画像データをサーバに送信する。

図_インタースペースシステム構成