用語説明

楕円DH法

楕円Diffie-Hellman法

NTTが開発した公開鍵暗号方式の1つ。クライアント/サーバ間での暗号鍵の共有に利用される。暗号アルゴリズムとして,楕円曲線(y² = x³+ ax + b)を表す。数式に基礎を置くものを楕円暗号という。楕円曲線(y² = x³ + ax + b)に基礎を置く楕円暗号は安全性がRSA暗号より優れていることから,活発に研究されている。しかし,現状は,暗号化・復号化の速度がRSA暗号の1/5程度と遅く,高速化が今後の課題となっている。

NTT研究所では,楕円曲線に類似した特異な3次曲線(y² = x³ + bx²)に着目し,暗号化・復号化の速度をRSA暗号とほぼ同等に高速化した。この上で暗号化・復号化を行う公開鍵暗号を新たに考案した。

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