用語説明

ぷらら

NTT,(株)セガ・エンタープライゼス,ソニー(株),日本ビクター(株),ヤマハ(株)等が出資するジーアールホームネット(株)の提供サービス。ジーアールホームネット(株)は,全国13の政令指定都市をまず対象に,家庭向け総合ネットワークサービスとして1996年10月31日に開始。

「ぷらら」は家庭市場を狙った通信サービスで,家庭内のパソコンや32 bitのゲーム機(サターン)を使ってインターネット接続,オンラインショッピング通信カラオケ,ネットワーク対戦ゲーム,電子メール,「ぷらら」コミュニティ(電子会議室)やチャット(おしゃべり)といった各種サービスを含む家庭向けの総合ネットワーク。サービス料金は利用するときにだけ課金され,検索だけなら料金はかからないという国内初の本格的「コンテンツ課金」制度を採用している。また定額料金でインターネットへの接続を時間無制限で利用できる。

1997年3月に本格的営業を開始してから会員は1999年6月現在で30万人を超えている。

◆ 《アクセス課金/コンテンツ課金》

「ぷらら」では「ぷららIP(情報提供業者)」が提供するオンラインショッピング通信カラオケ,対戦ゲーム,ミュージックオンデマンド,インフォメーションオンデマンド等のサービスに対する課金制度として「コンテンツ課金」を採用している。

コンテンツ課金」は,従来の多くのネットワークサービスが採用している「アクセス課金」(接続時間に比例した従量制課金)に相対する概念。

(1) アクセス課金

例えば,オンラインショッピングで買い物をせずに商品のメニューやカタログを眺めているだけでも,電話料金以外に10分で10円など,その接続時間に応じて課金される。

(2) コンテンツ課金

メニューやカタログを見ている時間には課金されず,買い物をしたときに初めてその代金に応じた課金をする仕組み。

◆ 《リンクIP》

1997年4月から新しくスタートした制度。

すでにインターネット上にモールを開いている企業・団体が手軽に「ぷららIP」として参画できる制度。本制度は「ぷらら」上にある「リンクIP」サーバに売りたい商品の情報と決済機能を持たせ,利用者がその商品の詳細を見たいときには「リンクIP」サーバからリンクが張ってあるインターネット上のモールに行き,決済は「ぷらら」上の「リンクIP」サーバで行うもの。いわば課金決済を丸ごと代行してしまう制度。