用語説明

IMUS(統合マルチメディアユーザシステム)

Integrated Multimedia User Systems

これからの通信インフラになる期待の高いインターネットIPネットワーク)で用いられるIP技術と,高い通信品質と低価格な通信を両立可能なATM技術とを融合し,多様化する次世代のユーザ系システムにタイムリーに対応可能なミドルウェア・プラットフォーム。IMUSは,ユーザ系システムを支えるミドルウェア・プラットフォームであり,これからの通信インフラとなるIPネットワークで用いられるIP技術と,高い通信品質と低料金を両立可能なATM技術とを融合して高度なIPネットワーク環境を提供する。

IMUSには,サービス系システムCORE NumberとSECRYPTがあり,ユーザIDをキーとした通信をIPネットワーク上で展開している。

(1) CORE Number(アドレス統合サービス)

ネットワーク上の各種アドレスを統合し,「アドレス統合」,「マルチロケーション」の2つのサービスを提供している。

・ アドレス統合サービス:ネットワーク上の各種サービス(電子メールホームページ,FTP等)をユーザID指定で利用できるようにするサービス。

・ マルチロケーションサービス:IP電話やメッセージ送信において,ユーザIDを指定するだけで相手先の居場所を意識せずに通信を可能にするサービス。

(2) SECRYPT(パーソナルセキュリティグループ通信サービス)

個人単位でCUG(Closed User Group)を構築し,暗号通信を行う。「パーソナルCUG」,「マルチロケーション」,「多重帰属」の3つのサービスを提供している。

・ パーソナルCUGサービス:ネットワークの物理構成の制限を受けない論理的なCUGを個人単位に構築するサービスで,プロジェクト等でセキュリティを確保するのに最適である。

・ マルチロケーションサービス:作業ロケーションや使用端末を変えた場合でも,ICカードを利用して移動前と同一のセキュリティ環境での作業を実現するサービス。ICカードにCUGを構築するための秘密情報およびユーザIDを保持することで実現している。

・ 多重帰属サービス:ユーザが複数のCUGに同時に所属することを可能とするサービス。複数プロジェクトに所属するユーザに有効。